高円寺パル商店街|駅を降りれば、そこは昭和の地層

高円寺駅南口。改札を抜けて一歩踏み出せば、そこには空を覆う巨大なアーケードが待っている。それがパル商店街だ。220メートルの通路は、ただの通り道ではない。古着屋の匂いと、揚げ物の香ばしさ、そして誰かの生活音が混ざり合う、高円寺という街の“血管”のような場所だ。
喫茶ネルケンで、時間を止める
パルを歩くなら、まずは「喫茶ネルケン」の扉を叩くのが作法だろう。重厚な扉の向こう側は、外の喧騒が嘘のような静寂に包まれている。名物のクリームソーダを前にして、さて、次の角をどちらに曲がろうか、なんて。計画なんて立てなくていい。高円寺の散歩は、偶然迷い込んだ路地にこそ本質があるのだから。
「店を出ると、アーケードの音がさっきより少しだけ遠く聞こえた気がした。」

この街の体温に、一晩だけ寄り添う
昼間の商店街を抜ければ、夜はまた別の顔を見せる。赤提灯に灯りが入り、立ち飲みのカウンターで交わされるボケとツッコミ。そんな街の体温を肌で感じていると、ふと「終電で帰るのは少し惜しいな」と思う夜がある。焦って駅へ向かうのではなく、この街の余韻を朝まで持ち帰るという贅沢。
高円寺の夜を深く味わい尽くすための、特等席はこちら。
散策の続きへ
高円寺の散歩は、まだ終わらない。パルを抜けた先には、あづま通りや純情商店街が待っている。街の地層を掘り進むような、終わりのない散歩を続けよう。
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