阿佐ヶ谷駅南口を出るとすぐに現れるのが、全長700メートルを超える「阿佐ヶ谷パールセンター商店街」。アーケードが駅前から青梅街道まで続き、雨の日でも快適に歩けるのが特徴です。昭和の時代から地域の生活を支えてきた商店街でありながら、新しいお店も増え、どこか懐かしくも今らしい雰囲気を併せ持っています。高円寺のにぎやかさに比べると落ち着きがあり、「生活感と昭和レトロが自然に同居している」ことが阿佐ヶ谷らしさといえるでしょう。

昭和レトロを感じる名スポット
純喫茶で味わう定番メニュー

パールセンターを歩くと、古くから続く喫茶店や老舗食堂が目に入ります。昭和の雰囲気を残す純喫茶では、クリームソーダやナポリタンといった定番メニューが今も人気。落ち着いた照明や木目のテーブルに腰をおろせば、時代をタイムスリップしたような気分に浸れます。

“昭和の商売”を感じる店先
文具店や衣料品店など、今では珍しくなったお店も健在。ショーケース越しに見える手書きの値札や、昔ながらの接客スタイルは、歩くだけでも心が和みます。
商店街のイベントと季節の風物詩
昼は食べ歩き、夜ははしご酒
阿佐ヶ谷で“ちょい飲み”を楽しむ昼下がり
ランチのあと、ちょっと一杯飲みたくなる――そんな時に寄れるお店が、パールセンターの周りにはいくつもあります。
どのお店も、飲むことを目的にするというより、**食事の延長で気軽に楽しめる“ちょい飲み文化”**が根づいています。
駅近くのワインバー「わいん家」では、ランチに合わせてグラスワインを一杯。
角打ちスタイルの「升本酒店」では、地元の常連さんと肩を並べて立ち飲み。
さらに「バル・アサガヤ」では、洋風のおつまみとクラフトビールが楽しめます。
高円寺のにぎやかな飲み屋街と比べると、阿佐ヶ谷は少し落ち着いた雰囲気。
商店街の明かりの下で、**“大人の日常に寄り添う昼飲み”**ができる街です。
散策や買い物の途中に、ほんの一杯。そんな過ごし方が似合うのがパールセンターです。
中央線沿線に息づく“飲み歩き文化”
阿佐ヶ谷の昼飲みは「落ち着いた大人の一杯」。
すぐ隣の高円寺は「若者のにぎやか飲み」、中野は「サブカルと立ち飲みが融合」。
街ごとに表情が違います。
そんな違いを感じながら歩けば、中央線沿線の商店街めぐりがもっと面白くなります。
👉 高円寺三大商店街の記事はこちら
👉 中野サンモール商店街の記事はこちら(今後追加予定)
夏の名物・七夕まつり

阿佐ヶ谷といえば「七夕まつり」。毎年8月、商店街全体が色鮮やかなハリボテで飾られ、多くの人が訪れます。巨大キャラクターやユニークな造形物が頭上に並ぶ景色は圧巻で、昭和から続く夏の風物詩です。ほかにも歳末セールや季節のイベントが開かれ、地域に根ざした温かさを感じられます。
中央線カルチャーと阿佐ヶ谷

“ちょうどいいレトロ感”が心地いい
中央線沿線は高円寺の古着カルチャーや吉祥寺のハイセンスな街並みが注目されがちですが、阿佐ヶ谷はその中間で“ちょうどいいレトロ感”を提供。駅周辺には昭和レトロなカフェやライブハウスも点在し、文学や映画の舞台になることも多い街です。高円寺から1駅で、散策ルートとしても相性抜群。
散策モデルルート
- 阿佐ヶ谷駅南口を出発 → パールセンターへ
- 商店街をゆっくり散策(途中で純喫茶で休憩)
- 老舗食堂でランチ
- (夏季)七夕まつりの展示を眺める
- 青梅街道側まで歩き、周辺のカフェ・神社へ寄り道
余力があれば、阿佐ヶ谷神明宮や周辺の住宅街もおすすめ。静かな佇まいに昭和の面影が感じられます。帰りに高円寺まで足をのばせば、昭和レトロ商店街めぐりの“はしご散歩”が完成します。
アクセスと基本情報
- 最寄駅:JR中央線「阿佐ヶ谷駅」南口すぐ
- 商店街の長さ:約700m
- 営業時間:各店舗による(目安:10:00〜22:00)
- 主なイベント:七夕まつり(8月)、歳末セール ほか
まとめ
阿佐ヶ谷パールセンター商店街は、昭和レトロと現代が心地よく交わる場所。純喫茶や老舗食堂での食体験、七夕まつりの華やかさ、そして中央線カルチャーの空気感が、散策する人を楽しませてくれます。高円寺や荻窪と組み合わせれば、中央線レトロ散歩のバリエーションがさらに広がるはず。観光だけでなく、ふらりと日常に立ち寄りたくなる、そんな商店街です。
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