清水・次郎長通り商店街の歩き方|予約グルメのあと、場末で出会った「釣った魚」の味

私:「明日の夜は、例の店を予約しておいたよ」 妻:「ありがとう!清水といえばアソコって決めてたから助かるわ。……で、もう一晩の夜はどうするの?」 私:「もう一晩は、次郎長通りあたりをぶらりと探索してみようかな。港町特有の、あの無骨な空気感に触れてみたくてね」

日本平や三保の松原といった定番の絶景は、さらりと楽しむのが私たち流。 旅の質を上げるコツは、「予定通りの贅沢」と「偶然の出会い」を二晩に分けて楽しむことにある。

妻:「路地裏の探索? 迷子にならないようにね。でも、いいお店が見つかったら教えてよ」 私:「もちろん。運が良ければ、釣り人が持ち込んだばかりのクロダイにありつけるかもしれないしね」

日本平の絶景と三保の松原。昼間の清水はとにかく開放的だ。だが、旅の達人は知っている。清水の本当の魅力は、夜の「二段構え」にあることを。王道のグルメで満たされ、路地裏の場末で心を満たす。そんな大人の歩き方を紹介する。

予約必須の名店で土地の歴史を噛みしめ、路地裏の場末で「その日限りの贅沢」と出合う。
プラスアルファの楽しみとして清水という街を歩く――。
そんな、私たち夫婦のちょっと欲張りな旅の記録です。

GoogleMapで(この街の)位置を確認→こちら

清水の「空」と「青」を撮り歩く(表の顔)

日本平から見下ろす駿河湾の青さ、三保の松原のコントラスト。昼間の清水は、とにかく空が広く、視界が抜けていて気持ちがいい。

妻:「見て、あの青さ! 港町の景色って、どこを切り取っても絵になるね」 私:「ああ。この『開放感』こそ、清水に来た理由の一つだよな。まずは王道の絶景をしっかり堪能しておこう」

カメラを構えて、広角気味に街を切り取る。観光地としての清水の明るい表情は、旅の素晴らしいスタートだ。

次郎長通り、路地裏の「聖域」へ(裏の顔)

陽が落ちて、観光客の足が引いた頃。私たちは昼間の喧騒から離れ、次郎長通りの路地裏へと向かう。そこには、表の景色とは全く別の「顔」が隠れている。

私:「……で、こっちが俺の好きな方の清水。どうだ、この空気の違い?」 妻:「うわっ、昼間とは全然違う! まるで映画のセットみたいにレトロね。さっきまで見てた明るい港町と同じ街とは思えないわ」

古びたトタンの質感、電柱に絡まる絡まった電線、そしてどこからか漂う醤油の焦げた匂い。 この「路地裏のレトロ」こそが、清水という街の素顔だ。表通りの華やかさもいいけれど、このひっそりとした佇まいにこそ、私たちはこの街の「深み」を感じる。

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「清水の奥深さは、二泊することでようやく見えてきます。次の連休の予定はもう決まりましたか?清水旅行の検索はこちらからどうぞ。」

*確かに、表の雄大な「景観」もいいですが、裏の顔も旅の最高の記憶になりますよね?

旅の一夜は、あえて「別行動」で深掘りする

妻:「じゃあ、私は明日の夕方まで、気になっていたあそこの雑貨店と、近くのカフェを巡ってくるわね」 私:「ああ、そうしてくれ。俺は俺で、以前から狙っていた次郎長通りの路地裏を攻めてみるから」

べったり一緒にいるだけが旅じゃない。それぞれが自分の好奇心に従って街を歩き、その日の収穫を持ち寄る。これこそが、大人の旅の「余白」の楽しみ方だ。

妻:「お互い、変なものに捕まらないようにね。夜の居酒屋で、どんな面白いものを見つけてきたか報告し合いましょう」 私:「承知。どっちが面白い収穫を得られるか、ちょっとした勝負だな」

こうして、私たちは一度解散する。 「また後で」と言ってそれぞれの方向に歩き出す背中を見送る。そうして手に入れた自由な時間は、単独行の緊張感と、帰る場所があるという安心感が混ざり合い、いつもより少しだけ冒険の解像度を上げてくれる気がする。

偶然のクロダイ、店主と釣り人の「おすそ分け」

カウンターに座り、熱燗を頼んで少し待つと、店主がニヤリと笑った。

店主:「兄ちゃん、運がいいな。ちょうど今、常連の釣り人が『食いきれねえから』ってクロダイを置いていったところだよ」

メニューには載っていない、その日、その海がくれた宝物。鮮度抜群の刺身を口に運べば、脂の甘みとともに、潮の香りが鼻を抜ける。高級な名店では決して味わえない、この野性味。

私:「……たまらないな、これ」

二泊すれば、清水はもっと深くなる

夜、ホテルに戻り、妻と今日の一日を報告し合う。

妻:「素敵なカフェと、いい作家さんのZINEを見つけたわ」 私:「俺の方は、釣り人が持ち込んだクロダイと、地元のおじさんたちの世間話に花が咲いたよ」

陽が落ちると、次郎長通りの路地裏へ。昼間とは違う渋い顔を見せる港町で、引き戸を引く。運が良ければ、釣り人が持ち込んだクロダイのお裾分けに出会えることも。
予約グルメで「安心」を、路地裏で「冒険」を。二泊あるなら、あえて別行動で街の深淵を覗いてみてほしい。清水は、歩けば歩くほど味が出る街なのだから。

王道のグルメで満たされ、偶然の出会いで心を満たす。二泊三日という時間があれば、清水はもっと自由で、もっと深い街になる。

さて、次はどこへ行こうか。私たち夫婦の「別行動旅」は、まだ始まったばかりだ。

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ライターについて 街の地層とレトロな風景を記録する街歩きライター。日々の散歩で感じた空気感を記事にしています。 プロフィール・活動実績はこちら

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