夕方の谷中銀座に入ると、揚げ物の香りがふっと鼻をくすぐり、赤みがかった空がアーケードの端をやわらかく染めます。
猫の置物や手描きのポップ、少し色あせた看板――古さと手仕事の温度が混ざり合い、「観光地」というより暮らしの中に入れてもらう感覚が芽生えます。
この商店街は「おじいちゃん」の頃から同じ匂いがしてたんですよ。
会話がつくる空気
「今日は何にする? いつもの?」――店主と常連の短いやりとりが、通りに音楽のように流れます。
買い物だけで終わらない関係がそこにあり、顔見知りの安心が訪れた人にも自然と伝わってくる。
谷中銀座の魅力は、品物より先に人の気配が立ち上がることです。
○○曜日のこのくらいの時間には△△さんが来ると、たいがいは決まってます。
<補足情報> 「夕焼けだんだん」
階段の段数:約36段。急すぎないので観光客でも登りやすい。
場所:日暮里駅から徒歩約5分。駅を出て少し歩くとすぐに「夕焼けだんだん」へ到着。
おすすめ時間帯:日没30分前後。赤く染まる空と、商店街の提灯や街灯の灯りが一体となり、一番“ノスタルジック”な雰囲気が楽しめます。
*「商店街の長さは約170mほどで、初めての方でも30分あれば全体を見て回れるので、気軽に立ち寄れるのも安心です。」
ノスタルジーの“絵になる一瞬”

紙袋から立ちのぼる湯気、夕日に照らされた路地の影、揚げたてを頬張って思わず笑う表情――どれも写真に残したくなる“日本の原風景”。
言葉が通じなくても、店先で交わす「おいしい?」のジェスチャーで小さな共有が生まれます。
ココの「コロッケ」なんかは10年以上全く同じ味ですね。変わらないのが不思議!
谷中銀座を歩くなら、やはり外せないのが「食べ歩きグルメ」。
特に名物のメンチカツは、揚げたての香ばしさとジューシーさで多くの人を魅了しています。
そのほかにも、昔ながらのコロッケやたい焼き、手作りお惣菜など、
昭和の味を気軽に楽しめるお店が並びます。
小腹を満たしながら、商店街をぶらぶら歩くのが谷中銀座の醍醐味です。
谷中銀座を歩くなら、やはり外せないのが「食べ歩きグルメ」。
特に名物のメンチカツは、揚げたての香ばしさとジューシーさで多くの人を魅了しています。
谷中銀座で絶対食べたい!おすすめグルメ3選

- メンチカツ(肉のすずき) ― 外はサクサク、中はジューシー。食べ歩きの王道。
- 昔ながらのコロッケ ― ほんのり甘いジャガイモの味が懐かしい!
- たい焼き(手作り餡) ― アツアツの餡と香ばしい皮が絶品。

小腹を満たしながら商店街をぶらぶら歩くのが、谷中銀座の醍醐味です。
お店ごとに個性があるので、ぜひ食べ比べを楽しんでみてください。
*[ランチで座れるお店]
食べ歩きが楽しい谷中銀座ですが、少し腰を落ち着けてランチがしたい方には、夕焼けだんだん近くの定食屋『冨じ家』がぴったりです。奥の小上がりで落ち着いて食事を楽しめるので、散策の休憩にも◎。
地元ならではの人情に触れる
谷中銀座の魅力はグルメやレトロな街並みだけではありません。
商店街を歩いていると、店主さんが気さくに声をかけてくれたり、常連さんとの温かいやりとりが聞こえてきたりします。
観光地でありながら、今も地域の生活に根づいた場所だからこそ感じられる人情味あふれる雰囲気がここにはあります。
「一人で訪れても“ただのお客さん”ではなく、自然に会話に入れてもらえる温かさがあり、“一人旅でも安心できる商店街”と言えます。」
看板猫と出会った思い出

ある雑貨店の前でくつろいでいた猫に出会ったことがあります。
通りすがりの人々が立ち止まり、写真を撮ったり撫でたりして、ちょっとした交流が自然に生まれていました。
動物との出会いが、人と人をつなげてくれるのも谷中銀座の温かさの一つです。
観光客として訪れても「ただのお客さん」ではなく、地域の日常に迎え入れてもらえるような感覚。
それこそが、谷中銀座ならではの体験といえるでしょう。
*[写真映えスポット]
夕焼けだんだんに加えて、路地裏にある『HAGI CAFE』や『雨音茶寮』、そして登録有形文化財を活かした『花重谷中茶屋』は、どれも風情ある古民家カフェ。思い出に残る1枚が撮れる場所としても人気です。
*[昭和レトロなフォトポイント]
商店街のシンボル的存在『肉のサトー』は、昔ながらの看板やサインが並ぶレトロな雰囲気が魅力。写真映えのフォトスポットとしてぜひ立ち寄ってみてください。

変わりながら、変わらないもの
戦後から続く商店街は、時代に合わせて品ぞろえや店構えを少しずつ変えてきました。
それでも、毎日が積み重なる生活の舞台であることは変わりません。
観光客が増えても、夕飯前の買い出しに来る人がいて、商店街は“見せる場所”であると同時に“暮らす場所”でもあり続けています。
自然と変わってしまうのは仕方ないけど、いつまでも変わらないでいてほしい物もありますね。
谷中銀座 商店街 基本情報
- 所在地:東京都台東区谷中3丁目
- アクセス:JR「日暮里駅」西口から徒歩約5分/東京メトロ千代田線「千駄木駅」から徒歩約5分
- 店舗数:約60店舗(飲食店・雑貨店・惣菜店など)
- 商店街の長さ:約170m
観光ついでに気軽に立ち寄れる規模感なので、谷中銀座は初めての「レトロ商店街散歩」にもおすすめです。
アクセスと基本情報
谷中銀座商店街は東京都台東区にあり、アクセスはとても便利です。
最寄りは JR「日暮里駅」西口 または 東京メトロ千代田線「千駄木駅」。どちらからも徒歩約5分です。
基本情報
- 所在地:東京都台東区谷中3丁目周辺
- アクセス:JR日暮里駅(西口)徒歩約5分/東京メトロ千駄木駅 徒歩約5分
- 商店街の長さ:約170m/店舗数:約60店
- にぎわう時間帯:昼〜夕方、特に夕暮れ時がおすすめ
初めてでも歩きやすい規模感なので、上野や日暮里エリアの観光とあわせて気軽に立ち寄れます。
まとめ:一口、ひと声、一歩分の喜び
「隣の奥さん、生まれてまだ2ヶ月の赤んぼにコロッケを口に入れてたけど?だいじょうぶ!
まあクリームコロッケの方だから大丈夫か(笑)。」
コロッケを一口、店主のひと声、夕焼けに一歩――その小さな体験が思いのほか心をあたため、記憶に残ります。
谷中銀座は、買い物をする場所で終わらず、共感と共有が生まれる“心の居場所”。
小さな体験が、大きな喜びにつながる商店街です。
訪れる前のちょこっとメモ
- ベストタイム:昼〜夕方(夕焼け時がおすすめ)
- 「人混みが気になる方は、平日のお昼過ぎ(14時〜16時頃)を狙うと比較的ゆったり歩けます。」
- あると便利:小銭・エコバッグ・歩きやすい靴
- マナー:混雑時の食べ歩きは周囲に配慮&ゴミは持ち帰り
次は、近隣のレトロ商店街や純喫茶もあわせて巡ってみませんか?
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